LiPo（リチウムポリマー）バッテリー：ラジコン界における最大の革新的技術のひとつでありながら、少々わかりにくい。リポの数字は何を意味するのか？Cの意味は？S は何を意味するのでしょうか？このブログでは、LiPoのコードを一緒に解読していきます。

レーティングシステム

数字や文字は、（特に初心者にとっては）気が遠くなるように見えるかもしれませんが、実際には助けとなるものです。それぞれの数字や文字は、私たちが比較し、適切な仕事のために適切なLiPoバッテリーを選択することを可能にする測定または評価です。最終的には、それぞれの数字や文字は、ラジコンモデルが充電を必要とするまでにどれくらいの時間走行できるか、ラジコンモデルがどれくらいのパワーやスピードを出せるか、という2つのことを教えてくれます。

容量(MAh)

まず最初に見るべきなのは、バッテリーの容量で、単位はmAh（ミリアンペアアワー）です。容量は単純に、リポバッテリーがどれだけのパワーを保持できるかを示しています。例えば、5000mAhのバッテリーは、1時間で5000ミリアンペアを完全に放電するまで出力することができます。仮に20アンペア（20,000ミリアンペア）の電流を流すラジコン飛行機を持っていたとすると、完全にバッテリーを放電するまでに、（5000mAh÷20,000mAh）×60分の15分間飛行することができます。

一般的に、容量が大きいほどラジコンモデルの飛行時間は長くなります。

放電率（C）について

C定格は、リポバッテリーにダメージを与えずに放電できる最大電流をアンペア数で表した安全指標です。最大電流を計算するには、容量（mAh）を知る必要があるため、C定格はそれだけでは少し誤解を招く恐れがあります。計算式は以下の通りです。

最大消費電流＝容量×C定格

つまり、容量5000mAhの2S LiPoで、Cレーティングが50の場合、最大消費電流は5000mAh（5A）×50C＝250Aとなります。理論的には推奨される電流値を超えることができますが、これはリポバッテリーをオーバーヒートさせ、最終的には破損させてしまいます。

C定格は、リポバッテリーの充電速度を決めるのにも使われます。熟練したホビーストは、「リポを2Cで充電しなさい」と言うかもしれません。これは、アンペア（A）×2Cの容量の電流でバッテリーを充電するという意味です。つまり、5000mAhの容量を持つ同じ2S LiPoを持っていた場合、2CでLiPoを充電するということは、10A -- (5A) x 2Cで充電するということになります。

セル数（S）

Sは直列の意味で、リポバッテリーの中で直列になっているセルの数を表します。例えば、2S LiPoは、LiPoバッテリーパックの中に直列に2つのセルがあることを意味し、6S LiPoは6つのセルがあることを意味します。各セルの公称電圧（充電時にセルが出力する平均電圧）は3.7Vなので、2S LiPoの電圧は7.4V（3.7V×2）、6S LiPoの電圧は22.2V（3.7V×6）となります。

また、リポバッテリーのセル数は、バランスコネクターのワイヤーの数を数えることでもわかります。バランスコネクターの配線数が3本の場合は2S LiPo、7本の場合は6S LiPoとなります。バランスコネクターは、各セルに個別にアクセスすることができ、すべてのセルの電圧を均等にするために使用されます。

Sが高ければ高いほど、電圧も高くなることを覚えておいてください。

電圧 (V)

リポバッテリーの電圧は、バッテリーパックに含まれるセルの数（S）にリンクしています。3.7V刻みで上昇し、一般的には3.7V（1S LiPo）から22.2V（6S LiPo）のLiPoを見つけることができます。

多くのホビーストは、電圧が高いほど速度が上がると考えがちです。これはある程度正しいのですが、技術的には電圧はパワーと直接相関しており、パワーは必ずしもスピードを意味しません。例えば、重量のあるラジコンロッククローラーは、過酷な地形を走り、障害物を乗り越えるために、より多くのパワーを必要とします。一方、ドリフトカーは、より小さな電圧のリポバッテリーを使用しても、オフロードの友人よりもはるかに速く走ることができます。ラジコンカーや飛行機を購入する際には、通常、仕様書に必要な電圧のバッテリーが記載されていますので、あまり気にする必要はありません。

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